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「布と形」とは、布との触れ合いで現れる僅かなformを捉え、結果的に布から衣になる過程を指している。ゆえに布に向かい合うまで何が産まれるのか予測不能なのだ。一瞬の閃きをそのまま形に置き換える行為、もっとも重要なのは布そのものが持つエネルギーを感受する事だと思っている。 今回のテーマとなる作品は2月に訪れた北インドDehradunに在る真木千秋さんのGanga maki工房 で目の前に現れたI枚の布からだった。その布は苧麻がフリンジの様に織り込まれ、丁度片腕が覆われる大きさの藍と茜で染められたアートピースだった。そのピースを基に衣にしようとさっそく布を織る準備が始まった。織り機はヒマラヤの民が移動する時に持ち歩く最小限の構造の道具。Ganga maki工房 のシンボルでもある原始機からヒマラヤウールの糸が遊牧民の織師マンガルジーの手で織られて行った。
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